卵子ドナー体験談 その3 2011年10月
2011年10月の体験談
2011年10月に卵子提供を体験 滞在17日間
B型の卵子提供者(エッグドナー)の体験記 2011年10月
【ドナー登録まで】
私が卵子提供(卵子ドナー)を知ったきっかけは親戚の叔母の話からでした。
それまではテレビで不妊治療のニュースが流れても、自分には遠い話というか、あまり関係のない話のように思っていました。。
叔母の話を聞いてから「卵子提供」というものがあるんだ!と自分で色々と検索してみたら、
不妊治療で深刻に悩む夫婦がとても多くいること、日本での不妊治療の限界と海外での可能性を知りました。
昔から献血や骨髄ドナー登録など全く抵抗がなかったので、「卵子提供」を知った瞬間から私はドナーになることを考えていて、実際に登録するときも登録後も、普段の生活には全く支障がないので、いざドナーとして選ばれるまではドナーとしての実感がなかったと言っても過言ではありません。。
【ドナーに選ばれた!】
ドナーに選ばれたという連絡をいただいてから、まず真っ先に仕事の調整をしました(苦笑)
タイへの訪問が2ヶ月先とはいえ、2週間以上の海外滞在となると、きちんと仕事を調整しておく必要があり、
また、急遽行けなくなったということだけは避けたかったので、日程の調整をきっちり行ってから
「○月○日から行けます。」ということを伝えました。
それから日本で行ったことは、生理日を合わせるためにピルの服用と生理開始日と終了日を伝えることくらい・・です。
元々旅行好きなのもあり、タイへ行くこと自体は楽しみで仕方ありませんでした!
成田空港は久々でしたが、事前にガイドブックをいただいており、搭乗までの流れとタイ(空港)での待ち合わせ場所なども丁寧に書かれていたので、全く問題なく横須賀さんとお会いできました。
【滞在期間の過ごし方】
私は16泊17日間の滞在でした。滞在期間はずっと事務所2階のゲストルームに宿泊。
朝昼夜と食事を用意してもらい、また外出している間に部屋の掃除をしていただき、いたれり尽くせりでした(笑)
採卵日までは自己注射の時間が決まっていたので、あまり遠くへは出かけませんでしたが、
晴れた日は近くを散歩したり、部屋にいるときは本を読んだりDVDを見たり、
また持参したPCでインターネット(事務所内はwifi完備)などして過ごしました。
【自己注射】
まず到着した次の日に病院(というか、専門の医療機関)へ行き、血液検査と超音波検査。
そして、その日から早速自己注射を開始しました。
自己注射は2種類あり、どちらもお腹の皮下脂肪をつまんだ部分に針を刺すので、思った以上に簡単で痛くありませんでした。
自己注射を始めて4日目に病院で途中経過の検査があり、しっかり薬が効いている事を確認した上で次の日からの薬の量を調整しました。
私の場合、注射で体調不良になることはありませんでしたが、少しずつ下っ腹が張っていくのを感じていました。
【いよいよ採卵】
自己注射を始めて8日目に最終検査をし、採卵日のスケジュールを決定したんですが、
その頃には下っ腹がかなり張っていたので、正直言うと今すぐ出して~という気分でした(笑)
いざ、採卵日当日、処置室で点滴の準備をされてから採卵室へ。思ったより手術室っぽくて(当たり前ですが)緊張で顔が強張る。
看護婦さんに英語で「麻酔入れたらすぐ眠くなるから」と言われたのですが、全く眠くならなかったので、
『えっ、私麻酔効いてないのかな』と思った次の瞬間・・・・目覚めたら元の処置室で寝てました(苦笑)
あぁ、無事終わったんだ、と安心したのもつかの間、下っ腹に激しい痛みが・・・例えると生理通のちょー痛い感じ。。。
痛み止めを飲ませてもらい1時間くらい休んでいたら激しい痛みはなくなりましたが、鈍痛は帰ってからも続いていました。
私の場合、採卵の翌日からぽっこりお腹が膨れてしまい、気分が悪くて食事もとれない時がありました。
心配だったので、先生に診てもらうのと同時に自分でも色々と調べてみたら、20個以上も採卵したら必発の副作用のようでした。
2日間くらいお腹が苦しかったですが日が経つにつれ徐々に気分もよくなり、帰国のときは少しお腹の張りが残っているくらいでした。
【ありがとうございました!】
今回、このような機会を与えていただいたことに本当に感謝しています。
今まであまり深く考えたことのなかったことを勉強し、理解することのできた素晴らしい機会でした。
自分自身の体に対する理解も深まったように思います。
正直言うと、副作用は本当に辛かったんですが、(変な話ですが)副作用が辛かったから、
命の重みとか尊さをより大きく感じれたようにも思います。
今回、私はご依頼者の方とはお会いしていませんが、副作用を心配してメールを下さったと聞き、
とても嬉しく、そして誠に勝手ながらご夫婦をとても身近に感じました。
本当に妊娠して欲しいですし、元気なお子さんを産んで欲しいと、心から願っております。
この体験談が、一人でも多くのドナーさんのお役に立てれば幸いです。
ありがとうございました。